摂食嚥下評価の評価項目

今回は、ベッドサイドで行う摂食嚥下評価の評価項目をシェアしていきたいと思います。

 

まず、その項目を羅列し、その後、補足説明していきます。

 

【基本情報】

①氏名、性別、生年月日、年齢

②診断名、発症日

③誤嚥性肺炎の既往:有  or  無

④血液検査データ:TP、ALB、CRP、WBC、BUN、Cr、Hb、Na

⑤現在の食事状態:経口(食形態、提供量)or  経鼻経管or  胃瘻  or  点滴

 

【認知】

⑥意識レベル:JCSスケール

⑦コミュニケーション:可  or  不確実  or  不可

⑧従命:可  or  不確実  or  不可

 

【頚部】

⑨頚部屈曲(最終角度):屈曲位  or  中間位  or  伸展位

⑩ヘッドアップ:十分  or  不十分  or  不可

 

【口腔機能】

⑪挺舌:十分  or  不十分  or   不可  偏位:無  or  有(右 or 左)

⑫頬膨らまし:十分  or  不十分  or  不可

⑬軟口蓋挙上(発声時):十分  or  不十分  or  不可

 

【発声・構音】

⑭気切:無  or  有(カフ:無  or  有)

⑮発声:有声(声質)or   無声  or  なし

⑯構音障害:無/不明  or  有(軽度 or 中等度 or 重度)

 

【呼吸機能】

⑰酸素吸入:無  or  有(何リットル)

⑱呼吸数

⑲肺雑音:無  or  有(肺雑音の種類)

⑳随意咳嗽:可  or  減弱  or  不可

㉑咳嗽反射:有  or  減弱  or  無/不明

 

【喉頭】

㉒喉頭挙上:十分  or  不十分

㉓喉頭下垂:無  or  有

 

【スクリーニング】

㉔反復唾液飲みテスト(RSST)

㉕改定水飲みテスト(MWST)

㉖フードテスト(FT)

㉗水飲みテスト

㉘咳テスト(CT)

 

【まとめ】

現状の摂食嚥下状態

飲水・服薬の可否、方法

今後の目標、訓練方針

 

以上が、一通りの項目となります。

 

⑫頬膨らましは、食物や水分の口腔内保持の能力を確認しています。

また、別記事『うがいができるかどうかを安全に判定する方法』でもお伝えしたように含嗽(うがい)の可否も併せて確認できます。

 

⑨頚部最終角度や⑩ヘッドアップ、また㉒喉頭挙上や㉓喉頭下垂の項目は、嚥下の咽頭クリアランス能に大きく関わってきます。

関連記事としては、『喉頭下垂と喉頭挙上不全の触診による評価』『頚部前屈位と頭部前屈位の大きな違い』をご参照ください。

 

⑮発声は、声門閉鎖に関係しますし、⑯構音は、食塊形成や咽頭への送り込みに関係しますね。

 

⑲肺雑音に関しては、別記事『摂食嚥下リハビリテーションにおける肺音聴診の基礎』で詳しくお伝えしています。

 

 

㉕〜㉗のスクリーニングテスト(RSSTとCT以外)は『経口摂取(初期スクリーニングテストや直接訓練)の開始基準』を満たした方のみ実施していきます。

 

スクリーニングテストの評価に関しては、別記事『一歩踏み込んだ摂食嚥下の評価〜スクリーニングテストの掘り下げ〜』をご参考ください。

 

以上を踏まえた上で、評価をまとめていきます。

 

評価をまとめていくにあたっては、

『安全性の高い(誤嚥しにくい)食形態の決め方』

『適切な食事提供量の決め方〜タイムテストの提案〜』

『飲水の可否と服薬の判断方法』

などをご参考ください。

 

また、【まとめ】に関しては、関連記事として『摂食嚥下評価では、何を伝えるか?』もお読みいただけると幸いです。

 

以上、私がベッドサイドで行っている摂食嚥下評価の評価項目をシェアさせていただきました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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