マーゲンチューブの斜走
経鼻経管栄養において、マーゲンチューブを挿入する際に斜走してしまうことは、結構多いかと思います。
斜走とは…
例えば、右側の鼻孔からチューブが挿入されているのに咽頭では左側を通っていることで、文字通り、チューブが斜めに走っている(通っている)状態です。
そうなるとチューブが喉頭蓋の反転や喉頭挙上を阻害して、ますます嚥下しにくくなります。
それを避ける為にも
①マーゲン挿入時は、通したい側の逆方向に頚部を回旋させる
②咽頭後壁を目視や触診しチューブが斜走しないようにさせる
ことが必要かと思います。
これは、基本的に看護師さんが注意することですね。
ST(介護福祉士、ヘルパー、歯科衛生士なども)としては、口腔ケアなどじっくり口の中を見る機会が多いと思うので、マーゲンチューブの斜走を見つけたら、速やかに看護師さんに伝えることが大切かと思います。
また、直接訓練対象者なら開始前に必ずマーゲンが斜走してないか確認した方がいいですね。
球麻痺に対して頚部回旋嚥下が有効な場合があるようにマーゲンチューブ留置で咽頭クリアランスが不良な場合もチューブ挿入側に頚部回旋を試してみる価値はあると思われます。(より残留しやすい方の通路を潰すという目的で)