摂食嚥下リハビリテ―ション学会認定士の取得法

私は2020年に摂食嚥下リハビリテ―ション学会認定士を取得しましたが、その経験から、効率的に取得する方法や注意点をシェアしたいと思います。

 

まず、認定士を取得するためには、その受験資格が必要です。

 

 

①摂食嚥下リハビリテ―ション学会の会員歴が受験年の7月31日において、2年以上であること。

 

②摂食嚥下に関わる臨床または研究歴が受験年の7月31日において、3年以上であること。

 

③日本摂食嚥下リハビリテ―ション学会インターネット学習プログラム(以下eラーニングという)全課程の受講を修了していること。

 

以上、上記3項すべてを満たすことが受験資格となります。

 

ですので、摂食嚥下リハビリテ―ション学会の認定士を取ろうと思ったら、まず学会に入会して会員になることがファーストステップとなります。

 

 

臨床もしくは研究歴も3年以上必要ですので、STの新人さんが取得したいなと思ったら、少なくとも入職2年目には学会会員になり、そこから2年後の試験を受験し合格するのが、最短ルートとなります。

 

 

経験者の方でも自己研鑽はもちろん、転職や職場での地位向上などの目的で、認定士取得を考える場合は、2年前から準備が必要となります。

 

 

eラーニングに関しては、かなりボリュームがあるため、臨床経験が浅い方なら受験の1年前からコツコツ学習されるのがよいかと思います。

 

しかし、ある程度経験・知識を積まれている方なら、とにかくeラーニングはざっとページを見ていけば(クリックしていけば)修了となり、受験に必要な『eラーニング修了証』を発行できますので、最短1カ月あれば合格も可能と思います。

 

 

最短の学習時間で合格する方法は、まず、eラーニングの内容で自分が忘れているところや経験・知識不足の箇所だけは読み飛ばすのではなく、しっかりとコンテンツを熟読し学習し直します。

 

例えば、私の場合は、神経・筋系の再暗記や臨床経験のない小児の摂食嚥下領域に関してのみ重点的に学習しました。

 

 

次に、1コンテンツ毎に確認問題がありますので、それを解いてみて、わからなかった箇所を読み直して復習していきます。

 

最後に、確認問題を3回は回してすべて解けるようにし、ついでに解説内容も頭に入れておけば、十分に試験を合格できる得点が取れると思います。

 

 

ちなみに試験はマークシート方式で、合格点は不明なのですが総得点で判定するとの記載はありますので、苦手な箇所があっても他がしっかりと得点できていれば合格できます。

 

 

認定士取得にあたっての注意点をまとめると...

 

①摂食嚥下に関わる臨床(研究)歴3年以上、また会員歴2年以上の縛りがある

 

②eラーニングの受講は先着500名と制限がある

 

③eラーニングの受講期間は、受講月の翌月1日から1年間と制限がある

 

以上3点が挙げられます。

 

 

将来的に認定士取得を考えている方も思い立った時にすぐ受験できるように学会には早めに登録して会員になっておくのがよいと思います。

 

 

また、eラーニングは受講期間が1年間と制限がありますので、試験日(原則12月の第1日曜日)から逆算して受講開始するようにしてください。

 

試験前に再受講しようと思っても先着500名の制限にかかり、コンテンツを閲覧できない場合が想定されます。

 

 

以上、私の経験から、認定士を効率的に取得する方法や注意点を書きました。

少しでもお役に立てれば幸いです。

摂食嚥下リハビリテ―ション学会認定士の取得法” に対して2件のコメントがあります。

  1. SETSUKO より:

    とても参考になりました!
    ありがとうございます🙇

    1. st-note より:

      こちらこそ、ご質問ありがとうございました

      また、お気軽にどうぞ!

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