食事後半から起るムセは、防げるムセかもしれません!
全粥や粥ピューレ(ミキサートロミ粥)を食事介助してると後半につれ、徐々に患者さんがムセ込むことはないでしょか?
特に咽頭への送り込みや嚥下反射の惹起に時間がかかる人だと相対的に多いと思います。
その原因としては、いくつか考えられますが…
その1
咽頭残留のオーバーフロー(気管への垂れ込み)
その2
疲労による摂食嚥下機能の低下
その3
血圧や覚醒の低下
と、この辺がすぐ思い付くかと思います。
ただ今回は、介助者のちょっとした注意で、ムセ込みを防げるかも…という話です。
そのちょっとした注意とは…
『スプーンをお粥の茶碗の中に入れっぱなしにしない』ということです。
それをすると唾液のアミラーゼの作用で、お粥が離水してサラサラ、シャバシャバになってきます。
特に粥ピューレを介助でゆっくり食べている人は、その時点で、摂食嚥下機能はあまり良くないことが想定されますので、なおさら注意が必要です。
少し意識すれば簡単なことですが、意外と現場では出来ていないかと思われます。
徹底している病院や施設などでは、毎回、水の入ったコップにスプーンを浸けて唾液を落としているところもあるようです。
かく言う私も、
以前はスプーンをすぐ茶碗に入れっぱなしにしてしまい、シャバつかせてはトロミ剤を足して、、なんてことをしてました。
また、お粥専用の酵素入りのトロミ剤(商品名:スベラカーゼなど)を別途使用すれば、解決できますので、一度確認・検討するのもよいかと思います。