徐々に覚醒が低下する人に対する食事介助~基本を守る難しさ~

摂食開始条件として、覚醒が保たれているというのは、とても重要な条件ですよね。

 

 

JCSⅠ桁かⅡ-10は最低基準になると思います。

 

 

そして、この条件(JCSⅠ桁~Ⅱ-10)は、摂食開始時のみならず、一口毎に満たされてないといけないですね。

 

 

しかし、直接訓練や食事介助をしていて、徐々に覚醒が低下する人に対してはなかなか遵守できてないなと反省します。

 

 

もうあと数口で完食だからと大きな声で名前を呼んだり、肩を叩いてみたりと…。

 

 

ちょっと残すのももったいないし、栄養をしっかりとって欲しいという想いもありますし…

 

なんとなく、自己満足じゃないですけど、全部食べ切ったという(介助側の立場で)達成感が欲しいというか。

 

正直、この自己満足感、やり切った感が欲しいというのが個人的には大きいです。

 

 

つい先日もそんなことで、徐々に覚醒が低下してきた人に対して、最後の一口を『あと一口だから』ということでやや強引に介助してしまいました。

 

 

結局、その最後の一口はそのまま口腔内に溜め込んでムセさせてしまい、慌てて回収しました。

 

 

そこまで覚醒が落ちた状態で、口に食べ物を入れられて食べることを強要されては、御本人にとっては苦痛なだけですよね。

 

 

当然、誤嚥や窒息のリスクも上がりますし。

 

 

目が覚めている人に食事を提供するということは基本中の基本で、当たり前の話なんですけど…

 

 

日々、この基本を当たり前に守るということは、意外に容易ではないなと思う今日この頃です。

 

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