STになってからのおすすめ勉強法
入職1~3年目くらいの新人STさんはどんな勉強をしてるんでしょうか?
一般的にセラピストはSTに限らず、勉強会や講習会に参加したり、学会に参加して勉強しているイメージがあります。
私が新人の頃は、院内は別として、院外の勉強会や講習会に参加するのは、会場に行くまでが面倒で、お金もかかって休日も潰れるしで、正直二の足を踏んでいました。(自分の為の投資と思えばよかったのですが…。)
以前の職場では、STが15人ほどいて院内の勉強会や症例報告会、伝達講習が活発に行われていました。
学会発表も毎年することが病院の方針として決まっていたので、そのなかで私も筆頭演者として発表させて頂く機会を得ました。
そんな訳で外部へ勉強に出向かなくても比較的色々と情報は入ってきて、他のSTが参加した講習の内容を教えてもらったり、考え方を聞けたりしていました。
しかし、勉強会や講習会で習う内容は意外なほど既存の書籍に載っているということに、STの養成校や入職してから買いっぱなしになっていた書籍(テキスト・専門書)を片っ端から通読するようになって気付きました。
臨床で疑問に思ったことは、人に聞いたり、教わる方が手っ取り早く答え(らしきもの)にたどり着けますが、自分なりに考えて関連する書籍を読んでいる方が、本当に納得のいく答えにたどり着くことが多いと実感しました。
そのような経験から、書籍(テキスト・専門書)を通読して、何度も読み返すのはベースの勉強法としてはとても有効的だと思います。
一度通読しておくと内容はうる覚えでも『あの本にこんなこと書いてあったな』と記憶に引っ掛かり、思い出すので、臨床で経験したことを何度も本で読み返して確認する内に確かな知識として身につくというメリットもあります。
もちろん、勉強会や講習会は刺激になりますし、新しい知見を知れることもありますが、臨床において再度テキストを振り返らないと、その時だけ、行った満足感だけで終わりがちです。
まずは学生の頃に学校で買った沢山の書籍(テキスト・専門書)を片っ端から通読していくのは、新人STさんがSTになってはじめの勉強法として、大変おすすめします。