検査における感度と特異度の簡単な説明

今回は、嚥下のスクリーニングテストなどでも重要な検査の『感度や特異度』について、とてもわかりやすい説明があったのでそれを紹介したいと思います。

 

では早速、下記の表をご覧下さい。

 

検査+  検査-
疾患+  A    B
疾患-   C          D

 

とこのようにアルファベットA~Dまで振り分けるとすると…

感度はA/A+B

特異度はD/C+D

と簡単に表せます。

 

これを見ると
感度は疾患+の人が検査で+になる割合
特異度は疾患-の人が検査で-になる割合
とわかります。

 

つまり、感度が100になれば疾患+の人が漏れなく検査で+になり、特異度が100になれば疾患-の人が漏れなく検査で-になるということです。

 

逆に言えば、例えば感度が97なら100-97で3%の人が疾患+なのに検査で-になる(漏れる)ということになります。

 

感度が低いほど、検査を擦り抜ける割合が大きくなりますね。

 

特異度で言うと例えば特異度が97なら100-97で3%の人が疾患-なのに検査で+になるということになります。

 

これを偽陽性と言いますが、特異度が低いほど疾患-(問題なし)なのに検査で引っかかる割合が大きくなります。

 

 

どうでしょう?

伝わったでしょうか?

 

文章で理解しようするといざと言う時、やはり混乱しそうになりますが、上記の表をイメージすると簡潔にわかるのではないかと思います。

 

共に100%の完璧な検査は存在しないと思いますので、検査から評価をする際にはその検査の感度と特異度を意識する必要がありますね。

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